
この記事は、資産運用の必要性を知りたい人に向けて書きました。
金利が低く貯蓄ではお金や資産が増えない今の時代、老後に備えて資産運用でお金を増やすことの必要性が高まっています。
そこで資産運用や投資の経験がない人に向けて、資産運用が大事な理由や失敗しないための対策をわかりやすく解説します。
資産運用でお金を増やせば将来の生活が楽になる
銀行口座の金利よりも高い収益が期待できる
多彩な金融商品や投資を通して経済が理解できる
元本割れのリスクがあることを忘れずに
これから資産運用を始める人におすすめの方法
資産運用でお金を増やせば将来の生活が楽になる

資産運用とは、貯めたお金で株や債権などの金融商品を購入して、利益を得て資産の総額を増やすことです。
貯蓄だけよりも資産が多くなる可能性があるため、長期的な視点で見た人生設計のひとつとして取り組む人が増えています。
銀行の金利が低いため資産運用の方がリターンを期待できる
厳密にいえば、銀行にお金を預けているだけで金利によって資産は増えますが、今の預金金利は非常に低いのでその量は微々たるものです。
そのため、預金で貯蓄しておくよりも、運用する方が運用益を得られるので、資産の増加が期待できるのです。
株や外貨など投資を通して経済に詳しくなれる
資産運用は、株や外貨、債権といった金融商品から、値段が上がると思われるものを選んで買います。
そのため、どの株や外貨、債権が値上がりするかを見極める必要があります。
会社の業績や経済状況をチェックして判断するため、自然と経済に詳しくなれるのが、資産運用のメリットのひとつです。
失敗して損をする可能性もあるので資産運用は慎重に
資産運用は、資産の価値が下がればそのぶん損をすることになります。
価値が上がれば利益が得られるというメリットがある半面、損をするリスクもあることは、資産運用をするなら忘れないようにしましょう。
銀行口座の金利よりも高い収益が期待できる

資産運用は、お金を貯めていく「貯蓄」と、増やしていく 「投資」の2種類に分けられます。
今の資産運用は貯蓄よりも投資の方が主流となっており、ここではその理由について詳しく解説します。
今の銀行は超低金利なのでほとんど利息がつかない
現在、銀行の預金金利は0.01%を下回っており、これは100万円を預けても1年でわずか100円しか利息がつかない超低金利です。
資産運用という点では、預金の金利はほとんど効果がありません。
銀行の預金は、もし銀行が破綻しても1000万円までは保障されるので、銀行に預けておくことは資産保護のためと考えておくのがいいでしょう。
投資で資産運用をすれば給料以上のお金が得られる
同じ預金でも定期預金や外貨預金なら普通預金よりも金利が高いので、資産運用を目的とするなら金利の高い預金に切り替えましょう。
また、貯蓄に回しているお金で、株や外貨などの金融商品を買って、価値が大きく上がればそれだけ資産の価値も増えます。
毎月の給料から貯蓄に回すぶんを投資に切り替えて、うまく利益を出すことができれば、今の給料のまま収入が増えることになります。
年金の支給年齢が上がる見込みのため老後も働く必要がある時代
資産運用をするかどうかは自由ですが、老後の生活設計は誰もが避けられないテーマです。
定年退職の年齢や年金の支給年齢は上がる見込みといわれているので、高齢になってもできるだけ長く働き続けられるかが重要です。
資産運用は高齢時の暮らしを経済的にサポートできる方法なので、取り組んでおく必要性が高いといえるでしょう。
多彩な金融商品や投資を通して経済が理解できる

資産運用をするメリットは、資産が増えることに加えて経済を深く理解できる点もあります。
お金や資産は経済の血液ともいわれており、資産運用で利益を生み出すには最新の経済情勢のチェックが欠かせません。
資産運用は今の時代の経済に必要性が高い
現在は終身雇用が崩壊して昇給も昔に比べて緩やかになり、銀行の預金も超低金利のため、貯蓄では資産はなかなか増えていかないでしょう。
ライフステージが進むごとに出産や教育、進学などお金がかかり、また病気やケガに備えてある程度は貯蓄しておきたいことを考えると、資産運用でお金を増やすことは今の時代において必須といっても過言ではありません。
政府は貯蓄から投資を推奨している時代
個人がこれから投資を始めるにあたって、チェックしておきたいのが以下の3つです。
・NISA
・つみたてNISA
・iDeCo
NISAとつみたてNISAは、専用口座を作って年間限度内の投資額で得た利益に対して、税金が免除される制度です。
NISA・つみたてNISAについて詳しくは「NISAの非課税はいつまで?一般・つみたて・ジュニアに分けて解説」 をご覧ください。
iDeCoは個人型確定拠出年金という自分で申し込む年金で、積み立てた年金資金を資産運用で増やせるうえに、受給時にかかる所得税と住民税がかからなくなる制度です。
iDeCoについて詳しくは『iDeCoの「いつまで」に回答~年齢・掛け金・運用・年末調整&確定申告』 をご覧ください。
どちらも個人の投資を促進するために政府が設けた制度なので、国が投資を薦めているといえます。
投資を通して経済を理解すれば資産運用の精度が上がる
資産運用や投資をすれば経済に対する知識と運用の経験が得られるので、経験を積んでいけばより精度の高い資産運用ができるようになり、利益を上げやすくなっていくでしょう。
一度損をしてしまったからといってあきらめず、授業料だと考えて経験を無駄にしないようにしてください。
元本割れのリスクがあることを忘れずに

資産運用のうち、貯蓄は1000万円以内なら元本は保護されます。
しかし、運用は金額に関わらず保護されないため、常に元本割れをして損するリスクがあることを覚えておきましょう。
資産運用は損のリスクをいかに軽減するかが大切
資産運用で損をするリスクはゼロにはできないため、いかにリスクをゼロに近づけるかがポイントとなります。
損さえしなければ資産運用は続けられるので、損のリスク軽減が資産運用の成功と失敗を分けます。
リスクの軽減方法
資産運用のリスク軽減法はいろいろありますが、まずは初心者におすすめの方法を理解しましょう。
1.資産の運用先を分散させる
資産運用の資金を1箇所に集中させると、利益と損のどちらも大きくなりやすいハイリスク・ハイリターンな状況になります。
資産運用ではハイリスクな状況は避けるべきなので、運用資金は複数に分散させてリスクを軽減するのです。
もしどれか1つの運用先が損を出しても、他で利益を出してカバーすればいいのです。
2.プロがサポートしてくれる方法を採る
銀行や証券会社、信託会社は事業として資産運用や投資を行っているプロフェッショナルです。
プロに資金を預けて代わりに運用してもらう投資信託にすれば、初心者が自分で運用するよりもずっと安定して利益が期待できるでしょう。
3.長期的に運用して目先の損に惑わされない
資産運用は短期で結果を考えず、数年から数十年と長いスパンで行うものです。
一時的に損を出したとしても、その後の運用で利益を出してカバーすればいいと考えましょう。
これから資産運用を始める人におすすめの方法

資産運用で利益を出すには、初心者にとってはハードルが高いと感じるでしょう。
そこで、初心者でも簡単にできるおすすめの運用方法を紹介します。投資のプロが代わりに運用してくれる投資信託
投資信託は投資のプロに資金を預けて代わりに運用してもらう方法です。
自分は基本的に何もする必要がないので、もっともハードルが低い資産運用のひとつといえます。
毎月少額から始められる初心者向けのつみたてNISA
NISAには普通のNISAとつみたてNISAの2種類がありますが、初心者にはつみたてNISAの方がおすすめです。
つみたてNISAは手数料が安く、利益となる分配金の支払いペースも遅いため、長期的にじっくりと取り組める金融商品だからです。
年間40万円まで投資できますが、無理のない範囲で取り組んで経験を積むのに利用するのがいいでしょう。
老後の年金にプラスできるiDeCo
iDeCoは自分で積み立てた年金用の資金を資産運用でき、さらに運用益にかかる税金がつみたてNISA同様免除される制度です。
60歳まで引き出せないため、老後の資金として決めたうえでの運用になることを覚えておきましょう。
まとめ
超低金利や定年退職年齢の高齢化などの影響により、資産は貯蓄するより投資で運用していくことが、今の時代にとって必要性の高いテーマです。
資産運用は元本が保証されないというリスクがあるため、ギャンブルと同じと考える人もいるかもしれません。
しかし、長期的な視点に立ってプロのアドバイスを受けながら運用していけば、リスクを抑えることができるので、ギャンブルとは性質が違うお金の使い方といえるでしょう。
ギャンブルとの違いについて詳しくは『投資とギャンブルの大きな違い|すぐにもうけを出そうとするべからず』 をご覧ください。
自分のライフプランに応じた資産運用にチャレンジしてみてください。